わたしく事ですが、本日1月9日で、腎臓の腹腔鏡手術を受けてから半年が経ちました。
その時の諸々なエピソードは以前のブログに書きましたので、ご興味ある方は是非お読みください。
[天貝ブログ] 10日間の入院に思う(1) | 生体認証・静脈認証でセキュリティと利便性を両立 | モフィリア
[天貝ブログ] 10日間の入院に思う(2) | 生体認証・静脈認証でセキュリティと利便性を両立 | モフィリア
その入院体験よりもずっと前、この静脈認証事業を始めてからずっと感じている「トレードオフ」のことを今回は記してみたいと思います。
トレードオフとは、「あちら立てればこちらが立たず」といった両立しない関係性を表わすものですが、モフィリアの静脈認証技術は「高度なセキュリティ」と「シンプル・便利」というトレードオフを解消し、両立させます!と創業以来訴求してまいりました。
東大病院に納入できたのはその成果の一つだと考えております。
さて、世の中全体に目を向けてみますと、技術の進歩に伴って、トレードオフが解消どころか、より深刻になったと感じられるような事象ができましたので、幾つか提示致します。
1)タッチ決済
クレジットカードやスマホでのタッチ決済は非常に便利で、一度使うと後に戻れません。
以前の、カードの裏にあるサインをレシートに書いたり、暗証番号を入れたりするのから比べると隔世の感があります。
しかし、セキュリティの観点からみると、カードや使用可能状態のスマホを落としたり盗まれたりすると、他人でも使えてしまいます。
限度額が決まっていると言っても、「ちりつも」で、ストップがかかるまでかなりの額が使われてしまったケースも少なくありません。
タッチしようとしている人が本当にその所有者かが自動で分かるといいですね。
2)AI進化と脳の活性化
2022年11月のChatGPTのリリース以来、爆発的な加速度で生成AIが台頭しています。
私も公私に渡って生成AIのお世話にならない日は無いくらいになって来ています。
これは、のたうち回りなが考えに考えてメッセージを作ったり英語化したりするという時間を大幅に短縮してくれますが、これに頼り続けていいんでしょうか?
自分の頭(脳)を酷使することが減ると、脳機能の低下や老化が早まることは無いんでしょうか?
日本の生産性向上のためには、個々人の頭脳の件など二の次、、、?(<==相当な偏見かも)
大企業の役員で、常時社用車での送り迎えだったのが、退任して社用車のない中小企業に再就職した途端に、毎日徒歩と電車の通勤のおかげで足腰を始めとした体力が自然に増強されたという方々が少なくありませんが、それと同じことが頭脳でもあるのでは、と、中高年としては思ってしまいます。