1)創業13年
・12月6日は弊社の創立記念日であり、丸13年となりました。
みなさまの温かいご支援に感謝いたします。
下記に要約したように、この1年も、「今日、明日、明後日」の基軸で、それぞれ試練への挑戦が続きました。
2)部品不足が緩和しなかった
<今日のビジネスへの試練>
・巨大企業への部品供給はだいぶ緩和されてきて業績好調な会社も多いようですが、我々のような小さな技術ベンチャーへのサプライチェーンは未だ解消しておらず、試練が続いています。
・現行製品に使用している部品の納期が長くなったことに加え、部品の供給中止が突然通達されるなどもあり、ハードウエア企業の修羅場を経験しました。
<明日のビジネスへの試練>
・部品が無くなってしまうので、新しい部品での製品開発を始めたら、その部品ももうすぐ生産中止と言われ、愕然とした時期がありました。 では、来年はどうやってビジネスをするのか? 注文はしっかりあるのに。。。 今年の後半は、この善後策を考え続けてきました。 いま、ようやくその戦略が固まりつつあり、ビジネスパートナーのかたたちにご相談し始めているところです。
・災いからつかみとった成長としては、部品さがしを人任せにせず、世界中のあらゆるルートを自分たちで常にチェックし、QCD(品質、コスト、納期)の比較を徹底することの重要性を再認識したことでしょうか。
3)ニューチャレンジ
<明後日に向けてのチャレンジ>
・今年の6月にプレスリリースした「超薄型フィルムによる静脈認証」の開発発表は、お陰様で、多数の問い合わせと共に、具体的な製品化についてのアプローチが数社からありました。
・ただ、今回は、このフィルムセンサーの製品化が最終目標ではなく、この新たな技術「キラーテクノロジー」によって、新たなビジネスモデルを構築したい、というのが本来の目的です。
・ハードウエアの売切りがほとんどのビジネスでは、上述のような、「部品が無くて造れない」という苦い経験をこの2年積んでいるので、もっと、継続的に売り上げや収益が持てるビジネスモデルに変えて行くことが最も重要な戦略だと再認識させられました。
・具体的には、フィルムセンサーを搭載した画期的製品を創って世に広めてくださる(私どもにとっての)お客さまへのライセンシングや、BtoCで使って下さるエンドユーザーのかたがたからのサブスクリプションのような販売に本格的に乗り出していく所存です。
・少し前のメタバースのような新しいビジネス領域や、昨年のChatGPTのようなAIの隕石到来みたいに、過去の延長線では考えられない新世界が突如到来してくる世の中です。 それらに対して、「でもやはり、本人確認は絶対必要」との観点から正確無比な私どものテクノロジーを今後も全世界に訴求していきたいと強く思っています。
大きな会社に勝る機動性と小回りで!
以上です。
今年は、猛暑の真夏から、一瞬の秋のあと、すぐに冬がやって来た感があります。
インフルエンザも流行っているようですので、お体ご自愛のほど、よろしくお願いします。
今年も大変お世話になりました。
良いお年をお迎えください。
天貝 拝