先回につづいて、「あちら立てればこちら立たず」のトレードオフに関して、ビジネス業態の観点から議論してみたいと思います。
<ハードビジネスvsソフトビジネス>
実際の区分はこんなクリアには分かれてませんし、じゃあモフィリアはどうなんだ?と言われると、
私どもの真骨頂は、本人を正確無比に認証するアルゴリズムなので、その意味では「ソフト」という
ことになります。
ただ、静脈認証をきちんと行なうためには、近赤外の光源となるLEDライトや静脈画像を撮る
CMOSセンサーカメラを光学的に組み合わせ、アルゴリズムを動かすChipを内蔵したモジュール
を造ることが必要なので、そこからすると「ハード」になります。
この「ハード」のところが、ソフトだけでパパっとできてしまうのでは無いという点で競合他社の参入障壁に
なりますが、ここ最近の弊社にとっては、ハード製造のための半導体部品不足に悩まされ続け、
厳しいサプライチェーンとの闘いでキャッシュフローマネジメントが大変という状況からすると、
部品不足などに影響されないソフトの会社が羨ましく思う時も少なくありません。。。